Stone / from『4』
Metal / from『4』
Water / from『4』
Plants / from『4』
Fire / from『4』
4 [2017]
本肖像作品は、被写体の表象及び精神の領域を写し出すことを意図し、「四柱推命術と撮影術」を組み合わせて体現した過程と結果である。
ポートレートの語源はラテン語でprotrahere(引きずり出す)。そこから派生しフランス語のportraire[pore=pro(前に)+trahere(引く)]「線を引く、描く」「肖像画」を経て、現在の言葉に至る。
私はこの語源を知った時、予てより自身の関心が高い2つの技術、四柱推命鑑定とポートレート撮影の共通点について考えを巡らせ、一つの気付きを得た。
それは、どちらの技術も「他者の情報(気・感情・思考など)を引き出す作業」であるということである。
私は2つの技術を統合する芸術表現を試みた。
四柱推命学から見た、
人それぞれのelementsを表現するために、
ポートレート写真に対して、加工を加える。
時には草花を添え、
時には燃やし、
時には石に接着させ、
時には刃物で切りつけ、
時には水に浸ける。
その結果、
被写体の表象及び精神の領域を写し出し、
「四柱推命術」と「写真技術」を組み合わせて表現することに成功した。
従来、ポートレートは3次元である人間を2次元の情報に変換するが、その場合、被写体の高次な情報を取りこぼしてしまう。今作品は3次元から4次元へと変換し、日常に体験している感覚との差異を可能な限り埋めることを試みている。
完成されたイメージは、1枚のポートレート写真では得ることの出来ない「視点の厚み」を得る。
もしあなたに、人間に内包された圧倒的な情報を少しでも体感させることが出来たのであれば、
今回の私の試みは成功です。
※タイトルの「4」は、”4”つの時間の柱(産まれた年・月・日・時)で鑑定する”四”柱推命の「4」から由来している。
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LensCulture PORTRAIT AWARDS 2018 Editors‘ Picks入選