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【占いの疑問】誕生日・生年月日が同じ人は、同じような人生になるの?

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占いのことに興味がある人だったり、

占いに対して少し懐疑的な人だったり、

色々な方々から共通してご質問頂く疑問の一つに、

 

「誕生日が同じ人は、同じような人生になるの?」

 

という命題があります。

今回は誰もが1度は疑問を持つこの命題について、

考えていこうと思います。

 

【前提】占いにはたくさんの種類があります

ちなみに「誕生日が同じ人は、同じような人生になるの?」という質問は、

【生年月日を元に判断する占い】に対して投げかけられた疑問になります。

 

占いには、

タロットカードを使ったり、
手相を見たり、
霊感で判断する占いもありますので、

まず、占いの分類について知りたい方は下記の記事をご参照ください。


【ここから本題】人生を決定する要素について考えてみます

さて、そもそも「占い」について考える前に、

「人生」について考えてみましょう。

 

僕たちの人生が「どのような人生」になるのかを決定していく要素は、

たくさんの重要な項目によって構成されていると、僕は考えています。

 

もちろん人によって重視する項目は違いますので、

挙げれば挙げるほどキリがないですが、

僕は、7つの要素が「人生」において重要なファクターだと思っています。

[人生において重要な7項目の要素]

・遺伝
・能力(身体 / 知性)
・性格
・環境
・スタンス / 意志
・努力
・運

この7つの要素が複雑に絡み合って総合的に判断されるのが「人生」であり、 

コントロールできる要素とコントロールできない要素について考えながら生きていく必要があるのです。

 

 【一段階目の結論】「努力」は占いによって(完全には)計ることができない

(注)占いの種類によって分析手法は様々ですので、僕の取り扱っている「四柱推命」や「九星気学」の知見をベースにお話しさせて頂きます。

まず結論を急いでいる方に、早い段階での結論をお伝えします。

 

「"努力"は占いによって計ることができません。つまり、同じ生年月日の人でも違った人生になります。」

 

同じ生年月日の人が4人いたとします。

ただし、それぞれ「努力」に対してのスタンスが違います。

その場合、それぞれの人生がどのようになっていくかを想像してくださいね。

 

[同じ生年月日で、それぞれ違う「努力」をしてきた4人]

①努力することが好き。そして、効率的な思考ができる人。

②努力することが好き。方法論は問わない人。

③必要最低限の努力はできる人。

④努力することが嫌い。そもそも人生において頑張ることが必要ない考えていない人。 

※ここで勘違いしていけないのは、4人それぞれの人生観があるので、①が正解な訳でも、④が不正解な訳でもありません。

 

上記4人の「努力観」「努力してきた時間」「努力の効率性」はそれぞれ違います。

人生のフェーズが進めば進むほど差異が発生し、

例えば同じ50才になった時、「この4人が全く同じ人生になる」という想像はなかなかつかないですよね。

 

「占い」の知見において、

確かに「努力しやすい環境に恵まれる可能性が高い運勢を持つ人 / 環境に恵まれづらい人」や「気力が満ちている人 / 気力が少ない人」を分析することもできますが、

「努力しやすい運勢を持つ人」が、「現実世界で努力をしているかどうか」を照らし合わせてみると、必ずしもイコールにはなりません。

「運勢の逆境において努力できる人」もいれば、「運勢の恵まれた環境にいても努力が好きではない人」もいます。

 

人には「(ある程度の)自由意志」があり、

その部分は「占い」の独断で判断できる領域ではないのです。

※つまり、占いは運命論ではないという考え方にもなります。もしくは、全て運命で決まっていたとしても、(ある程度は)自由意志があると思いたい、という僕のスタンスでもあります。

 

【2段階目の結論】 「環境」は占いによって(完全には)判断することができない

「努力」と同じように「環境」についても、

占いによって(完全には)判断することができません。

 

つまり、

「"環境"は占いによって計ることができません。つまり、同じ生年月日の人でも違った人生になります。」 

 

大空で抱きしめて

今回は、1983年1月19日にお生まれになった宇多田ヒカルさんを例に挙げてみましょう。

宇多田ヒカルさんは、日本及び世界において活躍されているトップシンガーでいらっしゃいます。

では、そんな宇多田ヒカルさんがどのような環境において年月を重ねていらっしゃったのでしょうか?少しみてみましょう。

 

・一流演歌歌手である藤圭子さんが、ヒカルさんの母親である。

・母親の藤圭子さんはヒカルさんを世界で通用する歌手に育てようと、アメリカに渡米したり、音楽関係者に推薦したりしていた。

・ヒカルさんは、幼少期から有数のスタッフが存在する音楽スタジオに寝泊まりしていた。

・14才から作詞作曲を始めた。

・ご両親は7回の離婚・再婚を繰り返す、変化の多い家庭環境だった。

・アメリカの学校に通っていた。

 

もちろん、宇多田ヒカルさんご本人の「努力」があって、

素晴らしいミュージシャンとなられたことが前提ではありますが、

 

宇多田ヒカルさんのいらっしゃった「環境」も、

現在の宇多田ヒカルさんを構成する重要な要素だったと考えています。

(環境がもたらすプラスの影響も、マイナスな影響も含めて) 

線―sen―

線―sen―

 

 

つまり、同じ1983年1月19日に生まれた方であっても、

サラリーマンの家庭に生まれたのか、
医者家系に生まれたのか、
芸術家の家庭に生まれたのか、

 

それぞれに違う環境が、

それぞれに違う人生を作り上げていきます。

 

【3段階目の結論】占いが持つ「星」の意味は、多くの選択肢を含んでいる

もし生年月日が同じで、

「努力」も「環境」も全く同じだった場合のケースを考えてみます。

 

今回も例を挙げて考えていきます。

 

四柱推命には「偏印」という星があり、

「偏印」という星には様々な暗示や意味が込められています。

 

[偏印]

芸術・デザイン・外国語・医者・ファッション・旅行など

 

基本的には生年月日(と生まれ時間)が全く同じであれば、

それぞれが持っている「星」も共通になります。

 

それでは、

例えば同じ「環境」、同じ「努力」、同じ「星」を持った人が6人いたとします。

しかし、それぞれが違った職業を選んだ場合、どのような人生が見えてくるでしょうか?みてみましょう。

 

①芸術家になった人
②デザイナーになった人
③外国語の先生になった人
④医者になった人
⑤アパレルで働いている人
⑥旅行会社で働いている人

 

同じ生年月日の人でも、

「星」の持つ暗示をそれぞれ選んだ場合、

 

例えば、

医者になった場合の"収入"や、

芸術家になった場合の"食っていける確率"や、

アパレルで働いた場合の"必要な能力"など、

職種や業種によって全く変わってきますよね?

 

同じ生年月日に生まれ、同じ「努力」をし、同じ「環境」にいたとしても、

僕らが「星」のどの暗示を選択するかによって、人生は大きく変化します。

 

つまり、

「誕生日が同じ人は、同じような人生になる訳ではない」という結論になります。

 

占いをどのように捉るか?

もしかすると、

「誕生日が同じ人は、同じような人生になるのではないか」と思っていた方には、

少し残念に思える文章だったかもしれません。

 

ですがこの文章を読んで、 

・いや、占いはもっとすごい、運命的なチカラだ。

・そもそも非科学的な占いが人生において参考になるとも思えない。

・占いは人生において参考情報の一つである。

 

かどうかを判断するのは、

読んで下さっている方次第であり、

それぞれの人生においての占いに対するスタンスになります。