占い師は資格や特別な学歴も必要でなければ、年齢や性別も関係なく、
「私は占い師です!」と宣言した日から誰でもなれる職業です。
とは言え、果たして自分が占い師に向いているのかどうか、
気になりますよね?
占い師にとって、
「占いの技術」が必要不可欠なのは当たり前ですが、
占いの技術以外に、占い師に必要な資質を一緒に考えていきましょう。
Q.「聞き上手」であることは必須スキルか?
A.基本的には必要だと思っています。
・お客さんの<悩み・考えていること・記憶・感情など>をしっかりと受け止めた上でお話しを進めていくこと。
・お客さんが言いにくいこと、お客さんも未だ知覚できていないことを引き出してあげること。
・抱えている問題や環境を把握するために、しっかりと質問できること。
上記のような「聞き上手」の技術は身につけておいた方が、より良い鑑定をできると考えています。
<例外ケース>
ただし、「聞き上手」が必須ではないケースも考えられます。
例えば、「的確なアドバイスを5分で助言できる占い師」という戦略を仮定しましょう。
この場合は、占い師がお客さんに一方的にアドバイスを投げかけることになるので、必ずしも「聞き上手」である必要がありません。
(ただし、5分鑑定をとんでもない鑑定件数をこなすことが必要なので、なかなか大変だと思いますけどね。。)
Q.細かな観察眼は必要か?
A.初めから必要、という訳ではない。
もちろん、お客さんとコミュニケーションをしていく上で、
「今、お客さんはこういう感情ではないか。」
「今、言いにくいことを隠したかもしれない。」というように、
表情やしぐさを観察し、正確な鑑定をしていくことは必要です。
ですが、観察眼のスキルは、
最初から持ち合わせている占い師さんもいれば、
鑑定を重ねていくことで磨いていく占い師さんもいらっしゃいます。
占い師という仕事をしていれば、段々と観察眼が磨かれていきます。
僕は最初から特殊な観察眼を持っている必要はないと考えています。
Q.「コールドリーディング」の技術は必要か?
A.必要ないと思います。
僕は、コールドリーディングを全く使っていません。
そもそもお客さんは、
「占い師のことを信頼した上で相談して来て下さっています。」
占いを信じてもらう為に、わざわざコールドリーディングを使わなくても良いのです。
お客さんからの信頼に応えられるよう、
しっかりと占い鑑定の内容をお伝えすることが本当に必要なことなのです。
Q.どんなことでも知っていないといけないのか?
A.必要ないと思います。ただし、知的好奇心や向学心は必要です。
占い師には、多種多様な相談が舞い込んできます。
人生相談であれば、
人間関係・家族・恋愛・結婚離婚・出産・子育て・引っ越し・病気など、
仕事の相談であれば、
大企業・中小企業・個人事業主・製造業・IT企業・食品関連・政治・病院などなど、
多様な業種や業態からご相談を頂きます。
ですが、
この世界の全てのことを知っている全知全能な人が存在しないように、
全てを知っている占い師も存在しません。
もし占い鑑定中に、
「自分が知らないこと」がお客さんの口から出てきた場合は、
お客さんに聞けば良いのです。
もし鑑定予約時に、
「自分で受け応えできるかわからないこと」が相談内容としてヒアリングシートに書いてあった場合は、
予め占い鑑定前に調べて、仮説を立てておく。
こんな風に、実践を重ねて成長していけばいいのです。
「占い師になる前に完璧な知識を蓄えておかないと。。」
と考える必要はありません。
そして不思議なことに、
「占い師には、自分の身の丈に合った相談が舞い込んできます。」
少しずつ占い相談の要求度は上がっていきます。
そして勉強しただけ、受け応えできる度量が上がります。
向学心や知的好奇心を持って色々な知識を蓄えていくことで、
レベルアップしていくことが出来るのです。
Q.「心理学」「カウンセリング技術」は必須か?
A.知識や技術はあった方がベター、でも必須ではない。
「トラウマ」や「心の傷」を抱えたお客さんに、
伝えやすい技術や克服しやすい方法論を伝えることができる、
という点においては、必要な技術になってくると思います。
ですが、
「占い」と「心理カウンセリング」の需要には、
重なるところもありますが、基本的には異なった性質があります。
例えば、
「運勢が知りたいお客さん」や
「良い方位が知りたいお客さん」には、
心理テクニックは必要ないですよね?
占い師には占い師の仕事、
心理カウンセラーには心理カウンセラーの仕事があります。
必ずしも心理学の技術がないからって、
占い師になれない訳ではありません。
Q.結局、占い師にとって絶対必要な資質は?
A.占い師にとって絶対な必要な資質は「優しさ」です。
お客さんの人生が幸せになるために「占い師」は存在します。
その為には、絶対に「優しさ」が備わっていないと実現出来ません。
「他人の人生なんてどうでも良い」 と考えている人が、
お客さんを幸せに出来る訳がないですよね。
大前提として、
「占いの言葉でお客さんを傷つけないこと。」
「お客さんの行動を自分の思い通りにしようとしないこと。」
「相手の立場を想像してコミュニケーションができること。」
「お客さんに元気になって頂くこと。」
ことが重要です。
「お客さんが立ち止まっている原因は何かを考えること。」
「次の一歩を踏み出すためにどんな言葉が必要なのかを考えること。」
それが僕たち占い師のお仕事です。
そして更に、
「優しさ」=「甘い」
ことではありません。
時には言いにくいことを伝えなければなりません。
「お客さんが幸せになる。」というゴールを見据えて、占い鑑定をすることが重要になるのです。
最後に
基本的に、占い師に絶対必要なのは「優しさ」だけだと思っています。
あとは、経験を重ねて磨いていけば良いのです。
どんな仕事においても、誰だって最初は「初心者」です。
「私は占い師に向いているのかな?」
「何の技術を習得すれば、占い師になれるだろう?」
と考える前にやってみることが一番です。
物事は経験してみないと、本当の実態が掴めません。
ぜひチャレンジを通して、自分が占い師に向いているかどうかを試して行ってくださいね!