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四柱推命の性格分析(十二運「胎」編)

 

四柱推命専門の占い師ミカタです。

今回は【四柱推命の性格分析(十二運「胎」編)】について書いていきたいと思います。

 

目次


 

四柱推命は十二運を使って性格を分析

四柱推命では「十二運(じゅうにうん)」という合計12種類の星を使って、人それぞれが持つ性格やエネルギー量を分析します。

どの十二運を命式の中に持っているか、そしてその十二運がどのような配置になっているか等を総合的に分析し、最終的に性格エネルギー量を分析していきます。

 

十二運「胎(たい)」はどんなイメージ?

まず大前提として、十二運は「人の一生」に例えられています。人生の段階を12区分したものが十二運という星なのです。

そして「胎」という星は、人生の中で「受胎」をする段階と例えられています。つまりわかりやすく言えば「胎児」、そして「」の状態とも言えます。この「卵の状態」を想像しながら、胎の人の性格イメージをお伝えしていきたいと思います。

 

十二運「胎(たい)」の基本性質

胎の人は「胎児」及び「卵」の状態と先述しましたが、まずは「胎児」の状態を想像してみましょう。胎児は母親の胎内にいる状態であり、この状態はある種「身動きが取れない状態」です。身動きが取れない、ということは散歩をすることも出来ないし、街に出ることも出来ません。つまり、身体を使うことが出来ない状態と判断し、この観点から「頭を使うことが好き(考えることが好き)」という重要な性質が抽出されます。四柱推命において、胎の人は非常に考え事が好きな性格と分析します。

point!

胎の人=考え事が好きな性格

 

また、「胎児」を「これから人生が始まる状態」と捉えていくと、考え事が好きな性質に加えて、「未来」のことを考えることが好きな傾向も浮き上がります。「生まれた後、何をしようかな?」と母親の胎内で考えているイメージです。そのようなイメージから、胎の人は計画や将来設計をしている時間が好きな人が多いと僕は感じます。

point!

胎の人=将来のことを考えることが好きな傾向あり

 

ただし、この観点は下記の2項目のうちに1つでも該当すると、未来のことを考えることが好きな傾向が薄くなります。

①命式内に現実的な星が宿っている場合

②胎の人が世の中の未来に不安を感じている場合

 

①に関しては、「現実的な星」と「胎」が混ざることで、現実的に将来設計を出来るような性質に変貌する可能性もあるので、ポジティブな側面も出てきたりしますが、②に関しては、胎の人は世の中に不審を抱いている状態であり、将来の不安が強く、自分の未来に対してもポジティブに思い描けません。これでは折角の持ち味が発揮されないので、そもそも「世界は不安定な場所であり、未来は不安でいっぱいである。」という事実を認識し、そのゼロベースの土台から計画を始めていきましょう。将来像を描きやすい時代なんて、日本では高度成長期くらいだと僕は考えており、「良い学校や良い企業に入れば安泰」という時代はむしろ特殊だったように感じます。不安定で不確実な社会ですが、その中で少しでも楽しく生きられるような未来を描いていきましょう。

point!

そもそも未来は不安定なもの!

 

先ほどは「胎児」のイメージを抽出していきましたが、さて次は「卵」の状態を想像していきましょう。「卵」と言えば「殻を覆っている状態」。このイメージから胎の人は「コミュニケーションにおいて殻を作る性質」があると分析します。つまり分かりやすく言えば、胎の人は人間関係が苦手な傾向が初期状態に備わる性質を持ちます。ただし、初期状態と表現したように、実は「殻を割る体験」をすれば人間関係が苦手な傾向が薄まります。例えば、販売職や営業職の経験、発表や表舞台に出る等の体験をすることで、「あ。そんなに恥ずかしがらなくても良いんだ。」と感じ、苦手意識が薄まっていきます。(しかしながら全員が全員、人間関係が得意にならなくても良いと僕は思っていますので、人間関係が苦手な面を払拭したい方はお試しください。)

point!

胎の人=人間関係が苦手な傾向あり

しかし、「殻を割る体験」をすれば苦手意識が薄まる傾向あり

 

そして更に「卵」の状態のイメージを深掘りしていきます。「卵」はある種の「個室」を想像させます。胎児は一人一人が別々の胎内に入り、独立した存在です。(もちろん時折、双子という可能性もありますが、今回は例外を省きます。)この「個室」という性質を抽出すると、胎の人は「自分専用の個室が必要な性格」であると分析します。もちろん、自分専用の個室を得ることが出来ない環境の場合もあるので、家の間取りの話だけではなく、物質的もしくは精神的に「自分のパーソナルスペースが必要な人」と言い換えても良いかもしれません。この点を分かりやすく言い換えると、胎の人は「他者に干渉されることが苦手な性質」があると分析します。

この観点に関しては、自分の心の殻が割れて、どんなにコミュニケーション能力が上昇したとしても、胎の人が持ち続ける性質だと考えます。つまりこの性質は矯正しなくても良い点と捉えて、「これが自分のスタンスである」と認識することが大事です。そのスタンスをはっきりと認識した上で、他者との距離感において自分が心地の良い距離感を探していきましょう。例えば、パートナーと同棲することになった場合、物件を選ぶ際に自分の個室がある物件を選んだり、定期的に1人になることが出来る時間を設けるようなイメージです。(そしてそもそも、自分と距離感の合ったパートナーを選ぶことも大切です。)

point!

胎の人=他者から干渉されることが苦手な傾向あり

このスタンスは保持し、距離感が似ている相手と付き合うことが大切!

 

また、「他者から干渉されることが苦手な性質」は同時に、「他者に対して干渉しない性質」にも繋がります。つまり胎の人は、他者に対して関心が薄い傾向があります。この観点は少し他者からの誤解を受けやすく、「ドライな人」と感じられてしまうことがあります。「ドライな人物像として捉えられても大丈夫!」ということであればスタンスを継続し、「他者からドライな人物像と捉えられたくない!」ということであれば、多少の擬態をして、他者に対して関心を向ける技術を手に入れてみても良いかもしれません。

point!

胎の人=他者に対して関心が薄い傾向あり

 

十二運「胎(たい)」の仕事における特性

胎の人は「頭を使うことが好き」と先述しましたが、これは仕事においても重要な観点となります。とにかく胎の人は仕事において、持ち味である「思考力」及び「想像力」を活用していきましょう。分かりやすい例で言えば、「企画職」や「クリエイティブ職」等の職種ですが、特に具体例は人を惑わせます。(

今はとにかく、「思考力及び想像力が豊かである」という抽象的なイメージをまずインプットしていきましょう。

point!

胎の人=思考力&想像力が豊かであり、仕事において活用すべき長所

 

(適職の具体例)

企画職(商品企画・経営企画など)・プランナー(FPなど)・クリエイター・作家・プログラマー・建築家など

営業職(戦略を立ててから遂行するタイプ)

事務職(思考力で効率化を進めるタイプ)

 

なぜ具体例が人を惑わすのかというと、「胎の人は企画職が合っている」というメッセージを強く受信すると、「胎の人は企画職に就いた方が良い!」というメッセージに聞こえてしまうのです。僕が伝えたいのはそういうことではなく、あくまでイメージしやすい一例として適職を挙げています。(具体例を挙げた方が当たってる!と思ってもらいやすいのです。)

なので例えば、胎の人が「営業職」に就いたって全然良いと思うのです。営業活動において「営業ルートを効率よく開拓するために計画を立てよう。A地区とD地区を優先的にアタックした方が良いな。その場合には、このエリアの世帯平均年収は…」というようなイメージで「思考力」を発揮することも、胎の人にとっては生き抜いていくヒントになり得ます。何も「企画職」でなければ「思考力」を発揮できない訳ではないのです。とにかく大事なのは、持ち味である「思考力」及び「想像力」をどのような仕事においても発揮していきましょう。自分の持ち味を枠として意識することで、チカラの発揮の仕方が見えてくると思います。

point!

胎の人がどのようなお仕事においても「思考力」と「想像力」を持ち味として強く意識しましょう!

 

とにかく胎の人は「思考力」と「想像力」が持ち味です!とお伝えしましたが、尚且つ胎の人は「計画力」も持ち味になり得ます。この観点は基本性質において胎の人は「将来のことを考えることが好きな傾向がある」という部分と対応しており、つまり「胎」は「生まれた後に何をしよう?」と考えるような状態のイメージなので、その観点から「計画力」が備わると四柱推命では分析します。

計画力。これはビジネス用語で言えば、PDCAサイクルの「Plan(計画)」の部分です。例えば、「事業計画」や「商品企画」などが分かりやすいイメージですが、この観点も日頃の業務において活用できる能力だと思います。例えば事務作業において、「Aの作業を30分以内に終わらせて、Bの作業は1時間で…」というように計画を立てたり、事務作業内容を予め脳内シミュレーションし、重複している作業を発見して時間短縮するようなイメージで活用出来ると思います。

point!

胎の人=計画力が高い

 

しかしながらここで、胎の人の弱点がいくつか浮き上がります。まず1点目は「物事が計画通りに進まなかった場合にストレスが強く出る」というポイントです。胎の人は脳内で綿密に計画を練ることが出来る長所を持っているのですが、綿密に練った計画がたちまち頓挫すると、動揺がとても大きくなる傾向があります。もし胎の人がそのような弱点に自覚がある場合、「そもそも計画通りに物事が進むことは難しいことを理解すること」「不測の事態が発生する可能性を念頭におき、計画の中に余裕を持たせること」「計画倒れが発生したら、柔軟に再計画すること」を予め頭に入れておくことが大切です。これは仕事においても、人生においても言えることであり、胎の人は自分が計画したライフプランが頓挫すると、極端な場合には人生を諦めてしまう傾向があります。

point!

胎の人の弱点① 計画が崩れると強くストレスを感じる

 

(おすすめの対処法)

・そもそも計画通りに物事が進むことは難しいことを理解すること
・不測の事態が発生する可能性を念頭におき、計画の中に余裕を持たせること
・計画倒れが発生したら、柔軟に再計画すること

 

そしてもう一つ、胎の人は弱点があります。それは「行動力が欠ける傾向」がある持つことです。この点に関しては、命式内の他の星に「行動力が高い星」が入っていれば傾向が薄まりますが、基本性質として胎の人は計画を練って満足することが多いです。

これはPDCAサイクルで言えば、「Plan(計画)」だけで終わるイメージ。もちろん、「Plan(計画)」のみを専門とする職業もあるので、その場合にはひたすら「Plan(計画)」業務を遂行していくべきだと思いますが、しかしながら仕事や人生は複合的な要素によって成り立つものなので、「Plan(計画)」だけに専念することは難しいようにも思います。PDCAサイクルの「Plan(計画)」の能力を伸ばしつつ、残りの「Do(実行)」「Check(測定・評価)」「Action(対策・改善)」の能力も少しずつ伸ばしていきましょう。

この点において一番の危惧点の具体例は、学生が脳内で自分がやりたい仕事の想像を膨らませておきながら、就職活動を一切しないようなイメージです。胎の人は想像力が豊かなのは確かな長所なのですが、ともすれば現実感を伴わない妄想に浸りがちなので、「ある程度の現実感」を備え合わせていくことも大事かもしれません。理想のイメージを膨らませすぎてしまうと、現実との答え合わせが怖くなってしまう傾向があります。

と、少し強めの語気になってしまいましたが、四柱推命及び占いは「自分の持ち味を理解すること」や「失敗時のダメージを減らすこと」、そして「失敗に対して心が強くなり、挑戦し続ける心を育てること」に存在意義があります。このツールを利用しながら、少しずつ挑戦していきましょう。

point!

胎の人の弱点② 計画は好きだけれど、行動が苦手な傾向あり

 

胎の人はこのような弱点を少しずつ克服していけば、持ち味の「思考力」「想像力」「計画力」を活かして、未だこの世界にないものを生み出せたり、不確定な未来に「計画」という道筋を見つけることが出来ます。

自分が想像したイメージが具体的に創造される愉しさを噛み締めながら、是非とも持ち味を活かしてくださいね。

 

 

十二運「胎(たい)」の人間関係における特性

人間関係が苦手な方へのヒント

基本性質編にて、胎の人は大前提として「コミュニケーションにおいて殻を作る性質」があるとお伝えしましたが、人間関係においてこの第一関門を突破することが必要となります。(もちろん、人間関係に興味がない人は突破する必要はありません!)まずは「心の殻を破る」必要があり、例えば自分から他者に話しかけてみたり、新たなコミュニティーに顔を出してみたり、少しの勇気を出すことが大切です。人は自分がコンプレックスに思っていることは大きな障壁だと感じますが、意外と出来るようになってみると小さな問題だとわかります。

そして第二関門は「会話に少し慣れる」こと。胎の人は先述したように「他者に対して関心が薄い傾向」があります。この性質が会話に苦手意識を感じる原因の一つではないかと僕は推測しています。何故なら、コミュニケーション能力が高い人は「質問が上手」であり、この質問力は「他者への興味関心」が育てます。例えば、見知らぬ人の「仕事」や「趣味」について質問し、何故その仕事を選んだか、何故その趣味が好きなのか、をひたすら質問していけば良いのです。そうしたら自然と相手は自分に質問してきて、相互に質問が行き交うようになり、会話が成立していきます。コミュニケーション能力は何も、「面白い話が出来る能力」だけではありません。「質問力」を伸ばしていきましょう。別に他者への興味関心が薄くても良いのです。人間を通して知らない世界を知ることに楽しさを見出していきましょう。

第二関門まで出来れば良い感じです。最終関門は表情を豊かにコントロール出来たり、「自分から率先して笑うこと」を意識しましょう。これは僕の秘密の技術なのですが、相手より先に笑って、場の空気を柔らかくすることを心掛けています。真面目な人が多い世の中、特に初対面は真面目でお堅いムードの中で会話をすることが多いと思いますが、この緊張した空気感を自発的に崩すことが出来れば、苦手意識は更に薄まっていくと思います。

 

恋愛について

恋愛についても、「コミュニケーションにおいて殻を作る性質」は影響を及ぼします。しかしながら、この性質を克服するアイデアは「人間関係が苦手な方へのヒント」に書きました。

今回はどちらかと言うと、「他者に対して関心が薄い傾向」が恋愛に及ぼす影響に焦点を当てていきます。胎の人は恋愛が始まるのに少し時間が掛かる傾向があります。何故なら、他者に対しての関心が薄いので、「好き」という気持ちが温まりにくいのです。この連動は逆のパターンを考えてみるとわかりやすいです。他者に対しての関心が強い場合、「この人はどういう人なのだろう?」という探究心が湧き、能動的に相手を深掘りしていき、相手を知れば知るほど「好きな気持ち」は高まります。つまり、「好き」と言う感情は、相手を知れば知るほど強まっていくのです。

胎の人は他者への探究心が低い分、好きな気持ちが温まるのに時間が掛かります。そして実はこの性質、意外と根深い問題を孕んでいます。例えば、胎の人が誰かから告白されたとして、ひとまずお付き合いが始まるとします。そうすると相手の好意は告白時から高く、逆に胎の人の好意はほとんどゼロに近い状態から始まり、徐々に温まっていくようなイメージで恋愛が進んでいきます。このお互いの好意のモチベーションのズレが発生しやすい性質が、胎の人を恋愛において悩ませる一要因となりやすいと感じています。まずこの時点において大切なのは、「自分の恋愛の好意の熱量が上がっていくスピード感を知ること」「そして好意の熱量のスピードは、人それぞれ違うという事実を理解すること」です。まずはこの認識から始めましょう。

(この観点の難しい性質は「自分と同じような好意の熱量のスピード感の人と付き合えば良い!」ということが解決に直結しないかもしれない点です。例えば極端な話、胎の人同士で恋愛をするようなシチュエーションを想像しましょう。「好意が温まりにくい者同士」が出会った時にどうなるかと言うと、お互いに好意が温まりにくい為、そもそも恋愛に発展しないかもしれないのです。)

僕がこと恋愛において思うのは、必ずしも好意のモチベーションや温まるスピードがお互いに完全一致している必要はなく、「相手のモチベーションに合わせてみる」というのも一つの手かもしれないと思っています。何故なら恋愛は他者と寄り添って歩くこと、そもそも他者に大きく影響されることなのです。「この人なら寄り添って歩いてみてもいいかも」と思える人とお付き合いしていくことが正解の一つかもしれません。

 

パートナーシップについて

胎の人は「自分専用の個室が必要な性格」であると基本性質編にて先述しましたが、この性質は特にパートナーシップにおいて大切な観点へと繋がります。例えばパートナーと同棲する場合、胎の人はパーソナルスペースがないと息が詰まり、ストレスを強く感じてしまいます。部屋の間取りにおいては予算のこともあるので、万人が出来ることではないですが、「自分の部屋」があった方がストレスは少なくなると思います。もし自分の部屋が確保できない場合には、家の一部分をパーソナルスペースと認識したり、息が詰まる時にはカフェや公園に行って、1人の時間を確保しましょう。(ただし、同棲しないパートナーシップの形も有り得るので、その場合には意識する必要性は少ないかもしれません。)

また、胎の人は「他者に対して関心が薄い傾向」があるため、パートナーシップ間の共同生活において、コミュニケーションのズレを発生しやすいと分析します。胎の人は「言葉に表れていないことを汲み取ることが苦手な傾向」があり、家事分担や家庭内ルールにおいて共通認識がずれやすく、「あれ?これやってくれてないの?」「ん?これは私の役割だっけ?」という事態に陥る可能性があります。その場合には、「言葉」でしっかりとコミュニケーションし、認識のズレを減らしていく必要があります。これは胎の人自身だけでなく、パートナーにも共通で認識して頂きましょう。

 

 

 

「胎」の持ち味を活かすことが出来ている有名人

糸井重里さん・グレタ・トゥーンベリさんなど

 

以上が、占い師ミカタが考えている【四柱推命の性格分析(十二運「胎」編)】でした!

四柱推命の観点が少しでもお役に立ちましたら、幸いでございます^^