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映画「この世界の片隅に」を観てきました!(ネタバレなしの感想・占い師から見た視点)

映画「この世界の片隅に」の感想

本当に、とても素敵な作品でした。
ほんの70年くらい前の、本当に実在していたと言っても過言ではない、あの時代のお話し。広島県・呉(くれ)で戦争のさなか、生命を脅かされながらも、たくましく、楽しく、愛おしい日々を暮らしていた人たちのお話しです。

僕は兼ねてからの「こうの史代」さんのファンで、この映画の原作ももれなく、何度も、何度も読み返しています。
それだけにいつも大好きな原作の映画化作品については、期待半分・不安半分で観劇するのですが、
今作は原作のイメージを崩すことなく、かつ実験的で前進的なアニメーションの技術を使用されていて、攻めていくような姿勢も良かったです。
本当に、本当に素晴らしかったです。(ちなみに、予告動画でも充分、内容の良さが伝わってきたので、今回は安心して臨んでいました。)

この映画はクラウドファンディングによって制作が成立した作品です。制作者さんの原作に対する熱意がしっかりと詰まっていて、感動しました。
特に当時の風習や風景、事実設定が事細かに調べられていて、本当に、丁寧に仕上げられた作品だなと思いました。

この世界の片隅に : 上 (アクションコミックス)

こうの史代さん

<1968年9月28日広島生まれ>
こうの史代さんは「夕凪の街 桜の国」という作品で、2004年文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、2005年手塚治虫文化賞新生賞を受賞され、注目を集めた漫画作家さんです。僕も当時の衝撃は未だに覚えていて、「夕凪の街 桜の国」という作品を読んだあとは、もう、しばらく呆然としてしまった記憶があります。

九星気学で分析すると【本命星・五黄土星 月命星・四緑木星】でいらっしゃいます。まずは本命星の五黄土星から分析したいと思います。

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)

「夕凪の街 桜の国」と「この世界の片隅に」の2作品は、ご自身が広島出身でいらっしゃるのも大いに影響していると思いますが、<原子爆弾が投下された広島・長崎の生活><戦争下での生活>がテーマになっています。

本命星・五黄土星

ここで、五黄土星の特性を見てみます。

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五黄土星という星は九星の中心に位置するので、帝王と呼ばれています。
五黄の"土"は地震を表していて、破壊の象徴とも言われ、強烈な運勢を持ち合わせています。その強大なチカラは、とても合理的で社会にとても大きな影響力を持ちます。

<五黄土星の性質>

日本人の生活を襲った歴史上一番大きな(人為的な)破壊こそが「原子爆弾」ですよね。

また、「日の鳥」という2014年に出版された、こうの史代さんの作品は<3.11東日本大震災>をテーマにされています。これはまさに五黄土星が表す地震というテーマが重なったのだと思います。

つまりこの壮大で、重大かつ重要な破壊というテーマを取り扱うためには五黄土星の特性である、強大なパワーと壮大な視野が必要になってくる、ということになります。

また、こうの史代さんの漫画は、同じ漫画の中でも漫画を描く手法をコロコロと実験的に変化させます。例えば、筆で描いたり、左手で描いたり、など。こういった型を破るという作用も五黄土星の破壊作用を感じます。

日の鳥

月命星・四緑木星

次は、月命星の四緑木星を分析します。

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四緑木星は穏やかで柔軟、そして優しい人が多いです。
"大木"を表しているため、たくさんの枝葉をその身に纏い、時にはそのたくさんの枝葉が選択肢の多さを表し、繊細で優柔不断な人が多いとも言われます。
また、"風"という意味も持ち、場の空気を和ませることが得意です。空気清浄器のような役割を果たします。つまり他者のために動く優しさを持っていらっしゃいます。
ただし、あまりに悪い空気が社会を覆っている場合には、四緑木星の優しいイメージとはかけ離れた、毅然とした態度で社会を風刺し、体制に立ち向かうこともあります。
そのような場合は、「風雲児」と呼ばれるような英雄になることもあります。

<四緑木星・性質>

四緑木星という星を持つ作家さんは柔らかい表現が得意です。

こうの史代さんの作品は、テーマが<破壊><戦争><原子爆弾>という重いテーマを取り扱っていらっしゃいますが、作風や絵のタッチは柔らかく、繊細な表現をされています。

戦時下の人々の生活を柔らかく、時には面白おかしく描くことで、鑑賞者が身近に、よりリアリティを持って受け取ることが出来るのは、四緑木星の優しい表現があるからこそ伝わるのだと思います。

ちなみに今作の映画監督である片渕須直監督も本命星に四緑木星をお持ちでいらっしゃいます。また、劇中歌を担当されたコトリンゴさんも本命星に四緑木星をお持ちです。映画作品の全体を覆っている優しい雰囲気は、四緑木星を持ったプロフェッショナルな方々のチカラが集結しているのだと思います。

Sweet Nest

コトリンゴさん 1978年7月17日生まれ
【本命星・四緑木星 月命星・三碧木星

月命星が三碧木星が入っています。三碧木星という星は「雷」という意味を含んでいます。この星を持つ人は「声に特徴がある人」「声が印象に残る人」が多いです。コトリンゴさんの優しくも、ふわりとした特徴の歌声は音楽作品にとても生かされていますね。^^

「シン・ゴジラ」と「この世界の片隅に」 

ちなみに、この星の組み合わせ、庵野秀明監督と同じ星をお持ちですね。(庵野さんは【本命星・四緑木星 月命星・五黄土星】です)

<庵野秀明監督の記事はこちら>庵野秀明監督の2人の師匠!宮崎駿監督と岡本喜八監督

「シン・ゴジラ」と「この世界の片隅に」
この2つの作品のテーマはとても近い内容に感じます。

破壊と生活

僕は2つの作品を観たあと、「(原子力による)大きな破壊が我々の生活をどのように変えていき、私たち一市民がどれほど無力で、その戦禍のさなかでも日常生活を続けていかなければならないのか。」ということを思い知らされました。

この2作品が2016年に公開された理由、何か見えない星の動きがありそうですよね。

能年玲奈こと「のん」さんの役割

能年玲奈 2015カレンダー

のんさん 1993年7月13日生まれ
【本命星・七赤金星 月命星・三碧木星

本命星は七赤金星。七赤金星は「華やかさ・スター性」を表す星です。この作品の人気を引っ張っていく原動力は、のんさんに一任されたと言っても過言ではありません。全国的にその名が売れているのんさん(能年玲奈さん)が主役の声優に加わったことで、(商業的なフックの少ない)この作品が埋もれずに世間へ認知されたのだと思います。

月命星は三碧木星です。コトリンゴさんの説明でも言及しましたが、この星は「雷」を表し、「声に特徴がある人」が多いです。つまり今作品の主役声優という大役を果たすためには、声を武器に出来る三碧木星を持つ、のんさんがバッチリ合ったのだと思います。

まとめ

星の相関はともかくとして、こうの史代さんの原作も、今回の映画も、本当に、本当に素晴らしかったです。

ちなみに、こうの史代さんの作品は重たいテーマのみを取り扱っているわけではありません。
日常の些細な風景をかわいらしく、コミカルに描いた作品もありますので、その他の作品を手に取ってみてください。^^

↓小沢健二みたいな風貌の男性が主人公として出てきます。笑

長い道 (Action comics)

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